『リーサル・ウェポン』
1987(アメリカ)110分
監督:リチャード・ドナー
(あらすじ)ロサンジェルスの高級アパートメントから若い女性が飛び降りた。LA市警殺人課のロジャー・マータフ刑事が現場に向かうと、死んだのは旧友の娘であった。捜査を始めたマータフに、相棒として、薬物対策課から異動してきたマーティン・リッグス刑事があてがわれる。リッグスは3年前に愛妻を事故で亡くして以来、自暴自棄になることが多く、市警本部で問題になっている男であり、マータフは彼を「リーサル・ウェポン(人間兵器)」と名付ける。
言わずと知れた超有名作。イメージでは、派手な銃の撃ち合いシーンばかりのアクション映画と思っていたが、優れたバディ・ムービーであると知り、鑑賞。
評判通り、これはシリーズ化するわと納得。
主眼は娯楽アクション映画なので、話の展開は早くてわかりやすい。でも、その合間に、きちんと登場人物の紹介や心理描写がされる、本当に無駄のない作り。楽しかったし感動的だった。
悪は悪として、善は善として描かれ、ラストの決着のつけ方も小難しい倫理観などよりも、わかりやすさを優先した形になっており、これは時代だなぁという感じ。善悪の基準の変化などを感じられるのも、古い映画を観る楽しみのひとつだなと思う。