『トータル・リコール』
1990(アメリカ)113分
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
(あらすじ)建設労働者のダグラス・クエイドは妻のローリーと2人暮らし。彼は毎夜、行ったことが無い火星の夢に悩まされている。通勤の電車内で偶然「旅行の記憶を売る」というリコール社の広告を見つけたクエイドは同社へ向かい、「秘密諜報員として火星を旅する」というコースを選択し注射によって眠りにつくが、突然わめきながら暴れだして帰される。 帰宅途中、襲われたクエイドは格闘術で全員を殺害してしまい、ようやくたどり着いた自宅でも、ローリーから攻撃を受ける。クエイドに取り押さえられたローリーは「クエイドの記憶は全てニセモノであり、自分は妻ではなく、クエイドの監視役である」と告げる。
リメイク版でなく、シュワルツェネッガー主演のオリジナル版を、初めて鑑賞。
さすがの評判通り、面白かった!
ストーリー、アクション、画としての面白さ、全てにきちんと気配りが行き届いていて、本当に良く出来たエンターテイメント作品。
主人公は、記憶の植え替えによって、人格まで変わってしまう、それはよくよく考えると恐ろしいことで、顔や身長や体つきなどは同じでも服装や話し方、考え方が変わるとまるで別人になってしまう、じゃあ「私は私である」とどうやって証明すればいいのだろうと、そんなことを考えてしまった。やっぱりこれは、フィリップ・K・ディックの原作(『追憶売ります』)の力もあるのだろうか。