『カッコーの巣の上で』
1975(アメリカ)133分
監督:ミロス・フォアマン
(あらすじ)刑務所の強制労働から逃れるために詐病によって精神病院に入院したマクマーフィーは、絶対的な管理体制をしくラチェット婦長のやり方に反発を覚える。そこで、マクマーフィーは、グループセラピーをやめてワールドシリーズが観たいと言い出したり、他の患者たちを連れて無断で外出し、舟に乗って海釣りへ行ったりする。こうした反抗的な行為は管理主義的な婦長の逆鱗に触れ、2人は対立を深める。ある日、騒動を起こした患者を止めようとしたマクマーフィーは、その患者とともにお仕置きの電気痙攣療法を受けることになる。順番待ちの間に、今まで言葉を話せないと思っていたネイティブアメリカンのチーフが、本当は話せることを知り、マクマーフィーはチーフに一緒に病院から脱出しようと誘いかける。
チーフがすごく魅力的だと思ったら、原作小説はチーフが主役らしい。ちょっと原作も読んでみたくなった。
ワールドシリーズのくだり、何も映っていないブラウン管の画面を見て、試合を想像して皆で盛り上がるシーンや、舟の上での大騒ぎが、良かった。マクマーフィーによって、患者たちがどんどん生き生きとしていく様が素晴らしいということだろう。
チーフとの友情物語でもあって、そこも感動的。