『レネットとミラベル/四つの冒険』
1986(フランス)98分
監督:エリック・ロメール
(あらすじ)田舎道で出会った2人の少女、レネットとミラベル。両親の別荘に泊まっている田舎を知らないパリ娘のミラベルに、レネットは自分の家や田舎の暮らしを紹介する。レネットは、世界が沈黙する夜明け前の「青い時間」の話をし、それをミラベルに体験させようとして、明け方2人はベッドから出て草原へ向かう。(他に、パリで2人の暮らしを描いた3話の短編が加わった4編構成の話。)
「対照的な2人」という言葉が全くしっくり来ない、普通の少女ミラベルに対し、レネットは芸術家肌の変わり者。その2人の対話が主体の物語。レネットのキャラクターが秀逸。近くにいたら面倒くさくて勘弁してって思いそうだけど、魅力的なのは確か。一つ目の話の「青い時間」がとにかく良くて、そのテーマである「青い時間」の描写が素晴らしい。スピッツの「アパート」って曲に「青の時は流れて」って歌詞があって、全然関係ないかもしれないけど、思い出した。