『パリのランデブー』
1994(フランス)100分
監督:エリック・ロメール
(あらすじ)パリを舞台とした恋物語3話オムニバス。1話目「7時のランデブー」は恋人が他の女性といるのを見たという噂に悩まされる女子大生の話。2話目「パリのベンチ」は恋人のいる女が他の男とデートを重ねていく話。3話目「母と子 1907年」美術館で会った女性に声をかける画家の話。
最初は何てことない作品と思ったけど、なんかじわじわ来るものがある。劇的な展開で面白いのは1話目だけど、2話目の最後の方で女が言う「彼(恋人)がいなければ、あなた(浮気相手)も必要ない。あなたは鏡像と同じ」って台詞がグサッときた。2話目は怖い話。3話目の男が、友人に頼まれた観光案内を放ったらかしてナンパしに行って、いい加減な奴かと思ったら、男自身が約束をすっぽかされてちょっと可哀想なのだけど、最後の「まあムダな一日ではなかったな」という呟きが全てを救って、とっても良かった。