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『(500)日のサマー』

2009(アメリカ)96分 

監督:マーク・ウェブ

(あらすじ)グリーティングカード会社勤めの「運命」を信じるナイーブな男・トムは、新しく会社に入ってきたサマーに一目惚れ。しかし、彼女は「愛なんて信じない」と言うクールな女性で、2人はキスやデートをする関係になるが、サマーはあくまで真剣でない軽い付き合いを要求する。トムは本心では真剣な交際を望みながらも、サマーの願いを受け入れる。付き合いが進行し、トムはとうとうサマーの部屋に招かれ、手応えを感じ始めるのだが……。

時制を巧みに操ることで、冴えない男の失恋話がミステリアスな展開になっていて飽きないつくり。上手いなぁとは思うのだけど、色んな時間を行ったり来たりしすぎて、ちょっと混乱もする。ミュージカルみたいな演出とか、アニメーションとか、有名作のパロディシーンとか、映像的アイデアが満載でそこは楽しい。特にミュージカルシーンが好き。内容的には、とにかくサマーがムカついて仕方ない。ふと、この間観たルネ・クレールの『巴里の屋根の下』のポーラと似ていると思った。男の自分への好意を利用しておいて、自分の本命を見付けたらあっさり鞍替えする感じが。文化系のための恋愛映画って書いてあってなんでだろうと思ったけど、確かに、サマーは文化系男子のタイプだろうなと納得。B級ホラーとかAVとか一緒に観てくれて、卑猥なことも言ったり、音楽についてディスカッションしたり、極めつけが「建築のこと教えて」と、男性のマニアックな興味に関心を示すあたり。

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