『あやしい彼女』
2016(日本)125分
監督:水田伸生
(あらすじ)73歳の毒舌おばあちゃん・瀬山カツは、女手一つで育て上げた娘とバンド活動をしている孫と暮している。ある夜、娘と喧嘩して家を飛び出したカツは、見知らぬ写真館にふらりと足を踏み入れ、やがて気づくと20歳の自分に若返っていた。仕方なく大鳥節子と名乗って幼なじみの次郎の家に居候し始めたカツは、のど自慢大会がきっかけで翼のバンドにスカウトされる。一方、音楽プロデューサー・小林拓人もカツの歌声に魅了され、その行方を捜していた。
まあまあの良作。多部未華子は文句無しの好演で面白い。「外身は20歳、中身は73歳、心は母になる前の娘に戻った」人物を見事に演じて、ちゃんと笑わせて、泣かせてくれる。『悲しくてやりきれない』は本当に素晴らしかった。全体としては、もう少し間が欲しいなっていうカットが数カ所あったり、そのわりにバーベキューやデートのシーンは間延びしてる気がして、リズムが悪かった。要潤のキャラクターをもっと中身のあるものにすれば、ドラマが深まったと思う。息子のキャラクターがブレブレなのも残念だったな。