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『8人の女たち』

  • ロンボン
  • 2017年3月2日
  • 読了時間: 2分

2002(フランス)111分 

監督:フランソワ・オゾン

(あらすじ)大雪の日、大邸宅にシュゾン(ヴィルジニー・ルドワイヤン)が帰ってくる。家ではマミーと呼ばれる祖母(ダニエル・ダリュー)が待っていた。この家には他に、マミーの娘でシュゾンの母ギャビー(カトリーヌ・ドヌーヴ)、ギャビーの妹オーギュスティーヌ(イザベル・ユペール)、シュゾンの妹カトリーヌ(リュディヴィーヌ・サニエ)、古くから使えるメイドのシャネル(フィルミーヌ・リシャール)、新人メイドのルイーズ(エマニュエル・ベアール)の、7人の女性が暮している。その日の朝、一家の主でギャビーの夫マルセルが、背中をナイフで刺され死んでいた。電話線は切られ、大雪で外部との連絡を完全に絶たれた家に、マルセルの妹ピエレット(ファニー・アルダン)が現れる。かくして、8人の女たちの、犯人探し・互いの詮索合戦が始まる。

音楽がいい。特に、最後のダニエル・ダリューの歌が素晴らしかった。女優たちも、やっぱりベテラン勢がさすがの貫禄で、皆それぞれに良かった。お話も内容はけっこう悲惨なのに語り口がコミカルで、これは原作通りの舞台劇の方が面白そうだなと思った。映画としては、まず、前半の曲ごとのぶつ切り感がひどい。音楽の唐突さはミュージカルでは揶揄の対象にもなることだけど、この作品では、観ている方のエモーションと音楽の入りがシンクロしないので、何とも気持ち悪い。楽曲じたいは良いし、演者も美術や衣装なども含めて、素材は素晴らしいものが揃えられているのに、全体としてはなんか残念といった感じ。

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