『友だちの恋人』
1987(フランス)102分
監督:エリック・ロメール
(あらすじ)パリ郊外のセルジー・ポントワーズの市役所に勤めるブランシュは、食堂で出会った女学生のレアと親しくなる。市営プールに出掛けた折り、レアが挨拶をした男性アレクサンドルに興味を持つブランシュ。だが、レアはアレクサンドルを恋人ファビアンの友人で遊び人だと忠告する。レアはファビアンに嘘をつき、他の男友達と旅行に出る。その間に、街で偶然出会ったファビアンとブランシュは、一緒にウィンド・サーフィンに行く。レアと正反対のブランシュに心魅かれてゆくファビアン。しかし、ブランシュはアレクサンドルに片思いをしていた。
去年映画館で観たけど、もう一回レンタルで。こてこてのメロドラマというか、日本の少女漫画とかテレビドラマにありそうなストーリーなのだけど(だからこそ、かな)けっこう好きな話。正反対の性格の女性同士が仲良くなり、お互いの恋の相手を入れ替えるという展開。でも改めて観てみるとやっぱり描写が素晴らしい、説明的な台詞はない、自然な会話ややり取りの中で見事に人物像が描かれている。特に好きなのが、森でブランシュが泣くシーン。このシーンがあるから、この映画が好きとも言える。あとは、ブランシュのアレクサンドルへの片思いが冷めるシーンも改めて見ると、すごい面白かった。ブランシュが本当に「冷めた」という顔をしている。チラッとだけど全仏オープンテニスが出てきたり、フランス郊外の休日の風景(ウインドサーフィンとか自然公園みたいな所とか)が見られるのも良かったな。