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『飛行士の妻』

  • ロンボン
  • 2017年3月21日
  • 読了時間: 2分

1980(フランス)107分 

監督:エリック・ロメール

(あらすじ)深夜の郵便局で働く苦学生フランソワは、夜勤明けの早朝、水道工事の相談をしようと恋人アンヌの部屋を訪れ、クリスチャンと連れ立って部屋から出てきたアンヌを目撃してしまう。昼にアンヌを追求するもはぐらかされたフランソワは、午後、偶然カフェでクリスチャンが女性といるのを見付け尾行をし始める。尾行の途中、15才の少女リュシーと知り合ったフランソワは、彼女とともにクリスチャン達の尾行を続ける。

主役のフランソワが何ともうだつが上がらない男で、劇中でも「みすぼらしい」とか言われていて、それゆえに完全に彼に肩入れして観てしまった。彼はアンヌが大好きだけれど、彼の視点からすると、浮気とも思える行動をしている上に説明を求めても不機嫌で逆に当たり散らされたりして、そんなにいい女かな?と疑問に思ってしまう。だから、突然現れたリュシーがかなり魅力的に見える。でも、冷静になると、アンヌはアンヌで可哀想というか混乱するような状況だし、リュシーは不思議ちゃんというかただのませたガキのようにも見えてくる。そして、最後に悲しいとも幸せとも言えないような結末を迎え、哀愁ただよう音楽が流れ始めて映画は終わる。最後の曲の訳詞が「パリには魅力がある。征服されてしまう」と書かれていて、なんかこれって「恋」のことみたいだなと思った。後半、アンヌの部屋でフランソワとアンヌが話すところ、ようやくアンヌが素直になるシーンが印象深い。

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