川崎の巨樹巡り(クスノキとイチョウ)
完全に巨樹ブームが到来、3週連続となる巨樹巡りに行ってきました。
今回は川崎市のクスノキとイチョウの2本。
まずは川崎大師(平間寺)のクスノキ。
屋台の奥に立っている木がそれで、こちらは「川崎市 まちの樹50選」のNo.2に選定されています。
(たまたま写った子供2人のポーズがかわいい)
幹はまっすぐに伸びていて、枝ぶりも綺麗。
右手から見たところ。
根元付近にはこのクスノキの子供と思われる実生が生えていました。
そして次の目的地、稲毛神社のイチョウを目指してしばし散歩。
なるべく土地の人しか通らなそうな小道や裏道を選びつつ、手入れの行き届いた庭を見て感心したり、好みの住宅を見つけたりしながら歩くのが楽しい。
間もなく稲毛神社に到着というところで、たまたま通り掛かったこちらの久遠寺に立派なクスノキがあったので思わず撮影。
そしていよいよ稲毛神社のイチョウとご対面。
こちらは「川崎市 まちの樹50選」のNo.1に選定されている貫禄の1本。
イチョウをすっぽり囲うように木材を組んで保護されていました。
こちらにある通り、樹齢はなんと約1,000年。これまでに見た巨樹の中でも最高齢。
昭和20年、戦争の被害を受けてしまったとのことで、幹の大部分が焼けて炭化しています。
それでも、その幹の内部からは新たな枝が伸びていて、1つの木に目に見えるかたちで生と死がない交ぜになっている様に、植物の生命の不思議を感じます。
というか、植物の生命を考えるといつもこの「植物の生命の単位問題」に突き当る。
そもそもこの木は「1つ」なのかと。生物学的なことはぜんぜん分かりませんが、前にどこかで「植物は未だに個体が定義されていない」みたいなことを読んだ気がするので、その辺もじっくり勉強してみたい。
根元にまで達しそうな乳根。自然とはつくづく官能的であります。
上の方はこんな感じ。中心の幹は途中で成長が止まり、焼け跡の隙間から新たな枝が上に伸びてます。
離れて見るとこんな感じ。樹高はそれほどでもないですが、やはり幹の威圧感、存在感が並大抵じゃない。
これはぜひとも葉が茂っている時期にもう一度見てみたい(できれば紅葉も)。