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『地上5センチの恋心』

  • 2017年4月4日
  • 読了時間: 2分

2006(フランス/ベルギー)100分 

監督:エリック=エマニュエル・シュミット

(あらすじ)オデットは10年前に夫を亡くし、デパート店員と羽根飾りの内職をして、2人の子どもを育ててきた。彼女の楽しみは作家バルタザール・バルザンの小説を読むこと。ある日、憧れのバルタザールのサイン会を訪れるが、緊張のあまり名前すら言えない。後日、ファンレターを書いた彼女は、別の日のサイン会で手渡すことに成功した。一方、最新刊を批評家に酷評されたバルタザールは、その上、その批評家と妻の浮気を目撃し、自殺未遂を図る。命は助かったものの、居場所をなくしたバルタザールは、偶然にオデットのファンレターを見付けて読み、その手紙に励まされる。

内容はボーイ・ミーツ・ガール、語り口はファンタジックで、おとぎ話なのだけれど、主役が中年女性で恋の相手も挫折した中年男なので、甘いだけじゃない深い味わいがする。とにかく主人公の「おばちゃん」が魅力的。いつも歌ったり踊ったり、憧れの人が玄関に現れてもメレンゲがしぼむのを心配したり、ミーハーで世話焼きで、なんだかんだ皆に頼られて愛されている。2人の子どもや近隣の住人もユニーク。だけど、デパートの店員仲間が全員裏切るような展開はちょっと違和感、記号的でわかりやすいのだけど、おばちゃんのキャラクターとは合わない。細かく考えるとアラもけっこうある気がしてきた。主人公の「おばちゃん」の実在感と魅力がアラを凌駕してるのだと思う。「天にも昇る気持ち」を文字通り、人物を空中に浮かして表現するのが何回か出てきて、正直不必要に感じたのだけれど、ラストシーンでちゃんと実を結ぶから、結果的には良かったかな。あと、イエスさんって登場人物の存在が良かった。

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