『ブレードランナー』
1982(アメリカ/香港)117分
監督:リドリー・スコット
(あらすじ)環境破壊により人類の大半が宇宙に移住してしまった2019年の地球。人造人間レプリカントが宇宙開拓の奴隷として開発されたが、製造から数年経ち感情を持つようになると人間に反旗を翻すようになる事件が多発したため、彼らを処刑する専任捜査官ブレードランナーが組織された。元ブレードランナーのデッカードは、最新レプリカント「ネクサス6型」の男女4名を探すために、組織に呼び戻される。デッカードは情報を得るためレプリカントの開発者であるタイレル博士と面会し、彼の秘書レイチェルもまたレプリカントであることを見抜く。
以前に観たのだけれど、ほとんど覚えていなかった。今回観たのは1992年に編集されたディレクターズ・カット版。「デッカードが見るユニコーンの夢」のシーンが入ったバージョンで良かったなと思う。デッカードはレプリカントなのかなと思って観ていて、結末では違うのかと思ったけれど、後から「デッカード=レプリカントというアイデアを気に入ったリドリー・スコットが撮影終盤にユニコーンの夢を撮影した」ということを知り、ちょっと嬉しかった。結論としてはっきり「デッカード=レプリカント」と示す必要はないし、デッカードは人間でもいいのだけど、ユニコーンの夢はある方がいいなと思う。とにかく画面全体が暗い、そして光の演出が巧み、それが最も印象的だった。