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『軽蔑』

  • ロンボン
  • 2017年4月18日
  • 読了時間: 2分

1963(フランス/イタリア/アメリカ)99分 

監督:ジャン=リュック・ゴダール

(あらすじ)イタリア滞在中の脚本家・ポールにはカミーユという美しい妻がいる。ある朝、ポールはアメリカ人の映画プロデューサー・プロコシュに会う。プロコシュは、現在、フリッツ・ラング監督が撮影中の映画『オデュッセイア』があまりにも難解であるため、ポールにリライトしてほしいと言う。昼になりカミーユが現れ、ポール達を自宅に誘ったプロコシュは、カミーユだけを自分の車に乗せて行きたいと申し出、カミーユは戸惑うが、ポールは許諾し2人は立ち去った。やがて遅れてポールがプロコシュ家に着くと、カミーユは冷たい態度を取り、それは2人の自宅に帰っても一向に変わらない。

原作はイタリアの作家・アルベルト・モラヴィアの作品。フリッツ・ラング監督が本人役で出てるのは知らなかったので驚いた。この作品はストーリーがわかりやすく難解さはないと思うが、それでも、ゴダールの映画は1カットごとの情報量が多く、全てを理解することは不可能で、一見しただけでは「あぁ、何かスゴいな」という感想くらいしか持てないという感じがする。愛し合っていたはずの2人が「何か」をキッカケに決定的に食い違ってしまう、恐ろしく悲しい物語だった。ゴダール自身の結婚生活への苦悩が投影されているらしい。

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