『怪盗グルーのミニオン危機一髪』
2013(アメリカ)98分 アニメーション
監督:ピエール・コフィン/クリス・ルノー
(あらすじ)引き取った孤児院育ちの三姉妹と、イタズラ好きの黄色い軍団ミニオンたちとの平穏な毎日を送る元怪盗のグルー。そんなある日、世界的な悪に立ち向かう極秘組織“反悪人同盟”の美人エージェント、ルーシーから強引なスカウトを受ける。三姉妹との平和な暮らしを優先し、一度はこれを拒否するグルーだったが…。
原題の「Despicable Me 2」は直訳すると「見下げ果てた私 2」という意味らしい。これはグルーの自己意識ということなのだろう。前回は、何をやっても母親や銀行のボスに認めてもらえない、孤独だった男が守るべき家族に出会うというような話で、今回は、女性に対して自信のない男が愛する人を見付けるというような話。本筋は本筋でそれなりに面白いのだけど、やっぱりミニオンズたちの行動をはじめとしたナンセンスギャグがメインだと思う。パロディの元ネタが全部わかる人だったら、もっと面白いのかな。わからなくても充分面白かったけど。でも、今作は、エピソードが分散した感じがあって、本筋の力はちょっと弱かったな。それにしても、日本ではアニメ=子ども向けというイメージが強いが、本国ではどうなのだろう、ギャグセンスといい、タイトルのひねり具合といい、大人も視野に入っている気がする。