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『独立愚連隊』

  • ロンボン
  • 2017年4月26日
  • 読了時間: 1分

1959(日本)109分 白黒  

監督:岡本喜八

(あらすじ)昭和19年、北支戦線の将軍廟という町に荒木と名乗る従軍記者が現れた。彼は大久保という見習い士官の死に興味を抱き、彼の最期の場所である独立第九〇小哨(愚連隊)を訪ねる。大久保見習い士官は交戦中に中国人慰安婦と心中したという話に疑いを持つ荒木、だが愚連隊を率いる石井軍曹はその件を探るなと忠告する。一方、荒木を追って将軍廟から愚連隊基地へやってきた女トミは、荒木のことを「大久保」と呼んでいた。

痛快。「戦争映画」という暗さが全くない。「戦争映画+西部劇」という新しいジャンルを切り拓いた本作がヒットしたというのも頷ける。啓蒙したり倫理を問うようなものでなく、娯楽のための映画とはこういうものなんだなと思った。ただしナンセンスギャグとかブラックコメディではなく、義理人情を描き、きちんと勧善懲悪で終わる、日本的エンターテイメントという感じ。でも、正義のために戦う主人公がかなり飄々とした人物像で、というか「善」の側にいる登場人物が皆クセのある者ばかり。それゆえ、義理人情を描いていても、ジメっとした感じがない。この乾いた感じは心地いいな、まさに痛快という言葉がしっくりくる。

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