『ラ・ジュテ』
1962(フランス)29分 白黒
監督:クリス・マルケル
(あらすじ)第三次世界大戦後のパリ、地上は廃墟と化し人々は地下で暮している。戦争の勝者は支配者となり捕虜は奴隷となった。 科学者たちは人類を救うため、奴隷を使って時間旅行の実験を繰り返している。ある日、「私」が新たな実験台に選ばれ、「私」は少年時代の記憶に取り憑かれているため、実験が成功する。「私」は何度も過去へと送り込まれ、少年時代の思い出の女性と再会した。
ほとんど全編、スチール写真で構成された異色作。ずっと語りが続くのでちょっと退屈に感じなくもないが、総尺が短いから何とか大丈夫だった。動きがないので情報量が少ないのが緊迫感を生んでいた気がする。なんか息が詰まるような感じがずっとあった。科学者も顔がだた映るだけだから、どんな人物か全くわからず、それが怖い。SFとしてはツッコミ所がたくさんあるしストーリーはあまり重要じゃないと思った。