top of page
検索

『黒い十人の女』

  • ロンボン
  • 2017年4月28日
  • 読了時間: 1分

1961(日本)103分 白黒  

監督:市川崑

(あらすじ)TVプロデューサーの風松吉は、妻・双葉がありながら、女優の市子・印刷会社の三輪子・演出家の五夜子・アナウンサーの四村ら9人の女性たちと愛人関係を持っている。全員が一斉に手を引けば終わると思いながらも、どうしても風から離れられない女たちは「いっその事、風が死んでくれればいい」と考えるようになる。ある晩、三輪子から、妻・双葉と愛人たちが自分を殺そうと計画していると聞いた風は、不安にかられ、妻に相談。その結果、風と双葉は2人で狂言殺人を行うことにする。

船越英二演じる風松吉のキャラクターが秀逸。ふわふわと漂うような男、どうしようもない奴なのだが、優しくて憎めない。あとは、岸恵子さんとか岸田今日子さん、中村玉緒さん達の、若い頃が観れてそれも楽しかったな。狂言殺人から先の展開も意外で、ストーリーも面白かった。台詞もドキッとするようなものがたくさんあって、でも、その名台詞が会話の流れの中で自然に話されるから、全く仰々しくないのが素晴らしい。暗闇の使い方もすごく上手くて、タイトルも「黒い女」だし、これは白黒映画であることがとても重要な気がした。

最新記事

すべて表示
『夜』

1961(イタリア/フランス)122分 監督:ミケランジェロ・アントニオーニ (あらすじ)病床にある友人トマーゾを見舞った夫婦ジョヴァンニとリディア。トマーゾがもう永くないと悟った妻のリディアは一人病室を出て泣く。作家であるジョヴァンニは新作のサイン会に赴くが、リディアはそ...

 
 
 
『26世紀青年』

2006(アメリカ)85分 監督:マイク・ジャッジ (あらすじ)アメリカ陸軍は、人間の冬眠プログラムを実験しており、被験者として、最も平均的な兵士のジョーと売春婦のリタを選ぶ。1年間という設定で開始された実験であったが、責任者が不正で逮捕され、陸軍じたいも閉鎖になる中、極秘...

 
 
 
『ガタカ』

1997(アメリカ)106分 監督:アンドリュー・ニコル (あらすじ)遺伝子工学が進歩した近未来。胎児の間に劣性遺伝子を排除し優れた知能や体力を持った「適正者」と自然妊娠で生まれた「不適正者」が区別されている。自然に生まれたヴィンセントは、心臓が弱く30歳までしか生きられな...

 
 
 

Comments


Recent Posts
Archive
Search By Tags

©horobon

bottom of page