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『いとこ同志』

  • ロンボン
  • 2017年5月2日
  • 読了時間: 1分

1959(フランス)109分 白黒

監督:クロード・シャブロル

(あらすじ)大学で学ぶため、田舎からパリへやってきたシャルルは、従兄のポールの部屋で暮らし始める。ポールも大学生なのだが、女たらしで遊んでばかりいる。ある日、ポールに連れられて行ったクラブで、シャルルはフローランスに一目惚れ、後日催されたパーティーで親しくなり、デートの約束をする。が、デートの当日、時間を間違えたフローランスはポールに誘惑され、ポールとフローランスは同棲を始めてしまう。シャルルは悔しさを抑え、フローランスを忘れるため、必死に勉強に打ち込むのだが……。

残酷な話だった。不思議と後味が悪くないことが救い。アメリカン・ニューシネマの作家たちがヌーヴェルヴァーグ(やその他ヨーロッパ映画)に影響を受けたという意味が、よくわかる気がした。これは本当に夢物語の対極。勧善懲悪とか真面目にやってれば報われるとか、人生はそんな風にまっすぐには出来ていないということを見せ付けられた感じ。でも、深刻で重たい、例えば社会批判のような語り口ではない。これが、ヌーヴェルヴァーグの「リアリズム」ってことかと、ようやく腑に落ちたように思った。

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