『キューティ・ブロンド』
2001(アメリカ)96分 原題:Legally Blonde
監督:ロバート・ルケティック
(あらすじ)ブロンド美人のエル・ウッズは、大学でファッション・ビジネスを専攻し成績優秀、女性社交クラブでは会長を務めている人気者。ある晩、恋人ワーナーとのデートに出掛けたエル。彼女はこの晩、ワーナーからのプロポーズを待っていた。ところが、家柄も良く政治家を目指すワーナーは、議員の妻にブロンド娘はふさわしくないと別れを切り出す。落ち込むエルだったが、ワーナーの兄がロー・スクールで出会った女性と婚約した事を知り、自分もロー・スクールに入学すればワーナーに認めてもらえると考え、ロー・スクールへの進学を決心する。
正直、全く期待していなかったのだけど、かなり面白かった。よく出来たロマンティック・コメディ。ロマンティック要素は薄いかな、ツタヤの棚でもコメディコーナーにあったし。何にも考えたくない夜に、気楽に観れて、ちょっと元気になるような感じ。特に女性は。特典映像で、原作にはエメットがいなかったと言っていたけれど、映画化で彼を加えたのは大正解だと思う。エルは典型的な「Valley girl(LA郊外の高級住宅地、San Fernando Valleyに住む若い女の子)」らしいけれど、ポイントは根っからのお嬢さまゆえに、すごく「良い子」だということ。天然でおバカなんだけど、人を信用するし悪口は言わない、常に前向きで自分のやり方を通す、ひねくれた所が全くない、まっすぐすぎてむしろ狂気。彼女の人の良さが、同性の心を動かす展開が良かった。メインはサクセスストーリーでロマンスもあるけど、女性同士の友情が肝になっているところが良いんだろうな。