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『ピアニストを撃て』

  • ロンボン
  • 2017年6月16日
  • 読了時間: 2分

1960(フランス)88分 

監督:フランソワ・トリュフォー

(あらすじ)夜のパリ、男が何者かから逃れようと走っている。男は電柱にぶつかって倒れるが親切な紳士が助けてくれた。男は紳士と結婚について話しながら歩き、途中の路地で紳士は去る。男はピアノ弾きのシャルリを訪ねてカフェにやってくる。シャルリは久しぶりに面会した男ー兄のシコを邪険に扱うが、結局のところ追っ手から兄を逃がしてやる。翌日から兄を探す男たちにつけまわされるシャルリ。そんなシャルリを、カフェのウェイトレスであるレナは秘かに慕っていた。

冒頭の走る男の物語が展開していくのかと思ったら、男が訪ねた相手のシャルリの物語が展開、しかも途中で突如、シャルリの過去の物語が始まって戸惑っていたら、今度はシャルリが犯罪に手を染めることになって……と、予想外の展開に戸惑っているうちに終わってしまった感じ。面白いというか何とも不思議な感じが残る。「ゴダールとは違う形の脱構築が狙いではないか」とか「原作がアメリカのパルプ・フィクションでありアメリカのB級ノワールを志したのだ」という解説を読んで、なんとなく納得。『柔らかい肌』の時も感じたのだが、ノワールやサスペンスという外側の形式と恋愛悲劇や不倫劇という中身が、乖離しているような感覚こそが作品の面白みなのかなと思う。

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