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『レディ・イヴ』

1941(アメリカ)93分 

監督:プレストン・スタージェス

(あらすじ)南米のジャングルで蛇の研究をしていたチャーリーは、実は大ビール会社の御曹司、帰りの大型客船の中では独身女性の注目の的である。そんな中、親子の詐欺師コンビであるハリントンと娘のジーンがチャーリーを狙う。チャーリーにはマグジーというボディガードがいるが、ジーンは作戦通りチャーリーに接近し、チャーリーはジーンに一目惚れしてしまう。ところが、ジーンの方も次第に本気になって、ついには詐欺をやめようと決意。そんな矢先、手配写真からチャーリーに真の姿が知られてしまう。失意のうちに船を降り、離れ離れになる2人だが、元の生活に戻ったある日、ジーンは復讐のため「レディ・イヴ」となってチャーリーの邸宅に乗り込むのであった。

スクリューボールコメディの傑作として、その「型」を楽しめばいいのかもしれないが、(そういう意味ではかなり面白かったが)、なんかもう少し求めてしまう感じがある。主人公の男が蛇の研究に夢中という設定も途中から意味がなくなっちゃうし、女詐欺師もすごく魅力的なのにチャーリーに本気になって失恋に本気で傷つく過程にはいまいち乗れない、主人公2人があともう少しだけ芯が通った人物だったならば、もっと「型」以上の面白みがあったのではと思ってしまう。終わり方もスピーディーで鮮やかと言えばそうなのだけど、好みとしてはもう少し恋愛の成就の喜びを味わいたかったな。だからやっぱり、これは「恋愛」とか「情緒」の映画ではなく「コメディ」が主体の作品ということなのだろう。

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