『インランド・エンパイア』
2006(アメリカ/ポーランド/フランス)180分
監督:デヴィッド・リンチ
(あらすじ)ハリウッドに住む女優のニッキー・グレイスは『暗い明日の空の上で』という映画の主役に抜擢され喜ぶが、撮影が始まった後、この映画はいわくつきのポーランド民話を元にした映画『47』のリメイクで、呪われているらしいことが明らかになる。『47』は映画化の際に、主役の2人が謎の死を遂げ製作が中止に追い込まれていたのだ。それでも映画の撮影は進められたが、やがてグレイスの周りで不可解な事が起き出し、現実と映画の世界が交錯しはじめる。
夢を見ているような映画というか、眠っているときに見る夢の世界をそのまま映画にしたという感じで、さすがデヴィッド・リンチとしか言いようがない。『マルホランド・ドライブ』の方が何となく話の筋がわかるように思えたという点でスッキリ感は強いが、インスピレーションを忠実に映像化しているという意味ではこちらの方が傑作なのかもしれない。
とは言え、内容はほとんどわからなかった。。。野暮を承知で少し調べた結果、「女優ニッキーの世界、映画『暗い明日の空の上で』の世界、TVを観ている女の世界、映画『47』の世界、ウサギ人間たちの世界の5つの世界が交錯する物語」らしいことがわかった。あと、wikiにあった「リンチ本人は映画のことを「トラブルに陥った女の話」(about a woman in trouble)とだけ語っている」というのがシンプルで意外としっくり来た。