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『ブルーバレンタイン』

2010(アメリカ)112分 原題:Blue Valentine

監督:デレク・シアンフランス

(あらすじ)ディーンとシンディは娘フランキーを育てる夫婦。シンディは病院に勤め、朝から忙しい。ディーンの方は朝から酒を飲んでフラフラしている。子煩悩なディーンはフランキーには好かれているが、シンディとの中は冷めている様子。ある朝、行方不明の愛犬の遺体を発見したシンディ、遺体を埋葬して落ち込んだディーンは気分を変えるため、モーテルを予約して2人だけの夜を過ごそうとシンディを誘う。

観てすぐにカサヴェテスの『こわれゆく女』を思い出した。カサヴェテスの方が好きだな。結末の痛さが原因ではなく、何かがモヤモヤと引っかかるので、観直してみたのだけど、たぶん、後半の構成があまり好きではないせいだと思った。ちょうど中盤あたりのモーテルでどうしてもうまくいかない2人の描写が最高で、そのエモーションのまま観ていたいのだけど、回想が挟まれることで現在のエモーションが途切れてしまう気がする。愛の最高地点とどん底を交互に見せることで痛々しさが増す効果はあるとは思うものの、回想の方のストーリーは謎解きやサスペンスの要素が入っているので、なんか2人の辛い感情にどっぷり浸かれない感じがして、もったいないなと思う。

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